道の駅スタンプラリー事例で学ぶ周遊企画の作り方
道の駅のスタンプラリーの事例を探しているものの、道の駅そのものの実施例が少なく困っていませんか。道の駅のスタンプラリーとは、複数の道の駅を巡ってもらうことで地域全体の周遊と消費を促す企画のことですが、道の駅は広域に点在し利用者の多くが車移動という特性があるため、一般的な周遊企画とは異なる設計が必要です。道の駅そのものでの実施実績はまだありませんが、この記事では広域周遊という点で共通する類似事例も参考にしながら、道の駅特有の事情を軸に企画設計のポイントを解説します。この記事を読めば、立地の特性を踏まえた企画の考え方から、直売所との連動、行楽シーズンの運営負担、費用感まで一通り把握できます。

道の駅のスタンプラリーで押さえておきたい立地と来訪者の特性
道の駅は広域に点在し、利用者の多くが車移動・休憩目的で立ち寄るため、商店街やイベント会場を前提にした周遊企画とは設計の考え方が異なります。まず道の駅同士の距離が離れていることが多く、徒歩圏での周遊を前提にできません。次に利用者の多くが運転中の休憩やトイレ休憩、食事目的で立ち寄るため、1か所あたりの滞在時間が短い傾向があります。さらに直売所での地場産品の購入やレストラン利用など、道の駅ごとに異なる目的で訪れる客が混在している点も見逃せません。
こうした特性を踏まえると、参加のハードルを下げる仕組みと、広い範囲を無理なく周遊できる設計の両方が求められます。単に「スタンプを集めてください」と呼びかけるだけでは、車移動が前提の利用者には負担になりかねません。
道の駅間の移動距離が長い場合に生じる課題
道の駅同士が車で相当な時間離れているケースでは、すべてを回りきることを条件にすると参加のハードルが上がってしまいます。そのため、一定数を回れば景品と交換できるといった柔軟な条件設定が現実的です。移動距離の長さは弱点になり得ますが、条件設計次第で無理のない参加を実現できます。
広域に点在する施設を無理なく周遊してもらう企画の考え方
道の駅のように点在する施設をつなぐ企画では、参加のしやすさとスポットごとの人気度の可視化が鍵になります。スマホひとつでQRコード・URL・NFCから参加できれば、紙の台紙を持ち歩く必要がなく、立ち寄った道の駅でその場で完結できます。アプリのインストールも不要なため、旅行中に思い立って参加する利用者にもハードルがありません。
また、GPSによる利用回数・場所の制限機能を使えば、実際に現地を訪れたことを条件にでき、不正な参加を防ぎながら周遊を促せます。これは離れた道の駅同士を結ぶ企画で特に重要な仕組みです。さらに参加者データを自動集計できるため、どの道の駅がよく利用されているか、逆に周遊が伸び悩んでいるスポットはどこかを把握できます。次回のルート設計や告知強化に活かせる点は、広域に点在する施設ならではの活用方法だといえます。
- QRコード・URL・NFCで参加でき、紙の台紙が不要になる
- GPS制限により現地訪問を条件にでき、不正利用を防止できる
- 参加者データの自動集計で人気スポットと伸び悩みスポットが見える
こうした周遊促進の考え方は、周遊スタンプQRコード設置5ステップ完全ガイドでも詳しく取り上げているので、あわせて参考にしてください。
直売所や施設利用と組み合わせた参加条件のつくり方
道の駅ならではの直売所での購入や施設利用と参加条件を結びつけることで、周遊だけでなく購買行動の後押しにもつなげられます。参加条件はQRコード読み取りだけの単純なものにとどまらず、購入金額に応じた条件設定やクイズ正解後の参加など、目的に応じて選べます。景品交換もポイント制・抽選・現地交換など複数の方式から選べるため、道の駅の特産品を景品にするなど地域色を出しやすい点が特徴です。
類似の発想を持つ事例として、円頓寺商店街で2024年12月に実施された宝くじキャンペーンが挙げられます。でらっくじが支援したこの企画では、購入金額に応じてくじを引ける仕組みが採用され、商店街約40店舗を対象に19日間実施されました。サポート内容はチラシ・ポスター制作、限定キャラステッカー制作、店舗・施設向け説明会、運営マニュアル作成、報告書作成です。業種は道の駅とは異なりますが、購入行動と参加条件を結びつける発想は共通しており、道の駅の直売所で購入促進を狙う際にも応用できる考え方です。
| 参加条件の例 | 向いている狙い |
|---|---|
| QRコード・URL・NFCの読み取り(条件なし) | 気軽な周遊促進、参加者数の最大化 |
| 購入金額に応じた参加 | 直売所・売店での購買行動の後押し |
| クイズ正解後の参加 | 施設や特産品への理解促進 |
行楽シーズンの混雑と運営負担をどう両立させるか
道の駅の繁忙期である行楽シーズンにスタンプラリーを実施する場合、来訪者増加を狙う一方で現場スタッフの負担を増やさない運営設計が欠かせません。紙の台紙やスタンプ設置・管理は繁忙期の現場スタッフにとって負担になりやすいものです。一方、デジタル化すれば店舗側の対応は基本的に掲示物の設置のみで済み、利用者からの問い合わせ対応も運営側で引き受けられます。
この仕組みにより、道の駅の現場スタッフは本来の接客・販売業務に集中できます。さらに、繁忙期に人が集中しやすい大規模な広域イベントの場合、企画から広報物制作、店舗向け説明会、運営マニュアル作成まで一括でサポートを受けられれば、道の駅側の準備負担も抑えられます。行楽シーズンの混雑は集客のチャンスであると同時に運営の負荷が高まる時期でもあるため、事前の役割分担を明確にしておくことが重要です。
類似の広域周遊イベントの事例に見る企画設計の視点

広域を舞台にした周遊イベントの事例からは、道の駅の企画設計にも応用できる視点が読み取れます。名古屋ぐるっとツアーは、公益財団法人名古屋観光コンベンションビューローが2024年11月から12月にかけて57日間実施した広域周遊イベントで、名古屋市内約120スポットを対象に名古屋観光デジタルマップと連携し、名古屋城や東山動植物園など主要観光地を含む周遊を促進しました。でらっくじはこの事例で、LP制作、チラシ・ポスター制作、SNS広告出稿、プレスリリース作成・出稿、テレビ番組用素材制作、店舗・施設向け説明会、運営マニュアル作成、景品制作、景品手配・発送、報告書作成までを一括して担いました。
関係施設が多く運営主体が広報・調整に手が回りにくい場合の参考になる事例です。ただし道の駅の場合は道の駅同士の距離や車移動が前提になる分、名古屋市内のような徒歩・公共交通中心の周遊イベントとは移動手段の設計が異なる点は踏まえておく必要があります。
費用の目安は企画の期間や連携範囲でどう変わるか
道の駅のスタンプラリーは企画の規模や期間に応じて費用が変わります。初期費用・月額利用料はなくプロジェクトごとの買い切り型で、料金表は次のとおりです。
| 企画の期間 | 価格帯の目安 |
|---|---|
| 短期(数時間〜) | 20万円程度 |
| 中長期(1週間〜数ヶ月) | 20〜300万円程度 |
既存のSNSやLINE、自社アプリなどと連携する場合は20〜30万円程度が目安になります。参加者データの自動集計や、GPS・利用回数制限による不正利用防止のセキュリティ機能により、運営後の効果測定や安全な運営がしやすくなる点も特徴です。企画提案から広報物制作、PR、運営事務局まで一括で任せられるため、道の駅の管理者や自治体・観光協会など運営主体の体制に応じて、必要な範囲を選んで依頼できます。
企画から運営まで相談できるでらっくじの活用方法
こうした運営負担の軽減も含めて、企画から運営まで一括で相談できるのがデジタルくじサービス「でらっくじ」です。自分たちの道の駅に合った企画内容や費用感を検討したい場合は、まず資料ダウンロードで詳細を確認するか、お問い合わせから具体的な相談を始めてみてください。地域活性化イベントの設計全般については地域活性化イベント5つの効果的な方法も参考にしてください。
道の駅のスタンプラリーに関するよくある質問
道の駅同士が車で30分以上離れていても周遊企画は成立しますか
成立します。すべての道の駅を回ることを条件にせず、一定数の訪問で景品と交換できるようにするなど、移動距離を踏まえた参加条件を設定すれば無理のない企画になります。GPS制限で現地訪問を確認しつつ、参加のハードルは柔軟に調整することが可能です。
直売所での購入金額を参加条件に組み込むことはできますか
可能です。QRコード読み取りだけの単純な参加のほか、購入金額に応じた条件設定も選べます。直売所での購買行動を後押ししたい場合は、こうした条件と景品交換の仕組みを組み合わせて設計するとよいでしょう。
道の駅の指定管理者や自治体など、運営主体が複数にまたがる場合でも対応できますか
対応可能です。店舗・施設への参画依頼やオンライン説明会の実施、景品手配・郵送、ユーザー問合せ対応、報告書作成まで幅広く任せられるため、運営主体が複数にまたがる場合の調整負担を軽減できます。
行楽シーズンで道の駅の駐車場や施設が混雑している場合、参加者が集中しても運営に支障は出ませんか
支障が出にくい設計になっています。参加はスマホ完結で紙の台紙や現地でのスタッフ対応を必要としないため、混雑時でも現場の負担を増やさずに運営できます。利用者からの問い合わせは運営側で引き受けられる点も、繁忙期の道の駅スタッフの負担軽減につながります。
GPS制限とは具体的にどのような仕組みで、道の駅の広い駐車場でも正しく現地訪問を判定できますか
GPSによる位置情報を利用して、指定したエリア内でのみ参加操作が完了する仕組みです。道の駅は駐車場や施設が広く点在していますが、判定範囲は企画ごとに設定できるため、実際に現地を訪れた利用者だけが参加できるよう調整できます。あわせて利用回数の制限も設定でき、不正な連続参加を防ぎます。
まとめ
道の駅のスタンプラリーは、広域に点在する立地・車移動中心の来訪者・直売所との連携・行楽シーズンの繁忙という道の駅特有の事情を踏まえて設計することで、周遊促進と運営負担軽減の両立が可能になります。なお道の駅そのものでの実施実績はまだないため、本記事では広域周遊という点で共通する類似事例を参考として紹介しました。広域周遊観光の推進については観光庁の取り組みも参考になります。最後に要点を振り返ります。
- 道の駅同士の距離や来訪者の移動手段を前提にした参加のしやすさが重要
- 直売所や施設利用と参加条件を組み合わせることで購買行動の後押しにもつながる
- 繁忙期の運営負担を抑える仕組みづくりが現場スタッフの負担軽減に直結する
- 費用感や支援範囲は企画の規模・期間によって変わるため、具体的な相談を通じて自分たちの道の駅に合った形を検討することが次の一歩になる
道の駅ならではの事情を踏まえた企画設計を進めることで、無理のない周遊促進が実現できるはずです。
