デジタルスタンプラリーで参加者が伸びないとき|担当者に聞く告知術
「今回は広告の予算が取れなくて」――デジタルスタンプラリーの打ち合わせでこの一言が出ると、高木さんは少しだけ身構えるといいます。
企画そのものが良くても、知られなければ参加者は増えません。とはいえ、予算がないから何もできないというわけでもありません。お金をかけない告知を積み上げていくのが、実際の現場での動き方です。
今回インタビューしたのは、でらっくじの営業・企画から参加者対応までを担当するコミュニティディレクター・高木美保です。
デジタルスタンプラリーとは、紙の台紙の代わりにスマートフォンでスタンプを集め、まちの中のスポットを巡ってもらう周遊企画のことです。名古屋発の「でらっくじ」は、そこに「くじ」の要素を組み合わせたサービス。スポットを回るとポイントや景品がランダムで当たり、オリジナルキャラクターを集めていくこともできます。ただスタンプを押して回るだけでは終わらない、新しい形のデジタルスタンプラリーです。QRコードやURLから参加でき、参加する方にアプリのインストールは必要ありません。
どんなときに「危ないかも」と感じるのか、お金をかけずにできる告知は何か、そして効いた施策と効かなかった施策。高木さんに、集客のテコ入れについて聞きました。
デジタルスタンプラリーで「このキャンペーンは危ないかも」と感じるのはどんなときか
企画が始まったあと、運営はどんなときに不安を覚えるのか。高木さんの答えは、企画の中身の話ではありませんでした。

―― 高木さんが「このキャンペーンは危ないな」と思うサインはありますか。
高木 正直に言うと、「これは危ないな」と感じたことは今までないですね。どれも順調に進んでいます。ただ、予算の関係で広告が出せないとか、チラシをどんどん刷って掲示していくといったことができない場合はあるんです。
そういうときは、ちょっと危ないなと感じます。どれだけ良い企画でも、知られていなければ参加していただけないので。
広告予算が取れないとき、お金をかけずにできる告知は何か
広告費が確保できない企画は珍しくありません。そのとき運営に何ができるのかを聞きました。
―― 広告が出せない企画のとき、高木さんは何をしているのでしょうか。
高木 いかにお金をかけずに告知できるかを考えて、無料でできる範囲の告知をしまくっています。無料で使えるPRツールを使ったり、私自身がいろいろな場所で「こういうデジタルスタンプラリーをやっているので、よかったら参加してください」と宣伝させてもらったり。
地味な作業ではあるんですが、やれることはまだあるはずだと思って動いています。
参加者が伸びないときに動く、マイクロインフルエンサーへのDM依頼
お金をかけない告知のなかで、高木さんが手応えを感じている打ち手があります。

―― 参加者数が伸びないとき、高木さんが実際にやっている施策を教えてください。
高木 Instagramでイベント告知を上げてくださっている方に、一件一件DMでお願いしています。ママさんインスタグラマーの方だと「子どもにおすすめ」「こういうイベントをやっているみたいですよ」という形で紹介してくださることがあるんです。
フォロワー数が多い方だと有償になってしまうんですが、マイクロインフルエンサーくらいの方は結構やってくださいます。「費用をお出しできなくてごめんなさい」とお伝えしたうえでお願いする形ですね。実際に「インスタで見ました」という参加者の方もいらっしゃるので、一定の効果はあると感じています。
ラジオ・テレビに取り上げてもらうためのアプローチ
広告枠を買えないなら、取り上げてもらう側に回る。高木さんはメディアへの働きかけも自分で動いています。
―― 高木さんが「効いた」と感じた告知は、ほかにありますか。
高木 ラジオですね。ツテをたどって「こういうキャンペーンをやっているので紹介してもらえませんか」とお声がけして、番組で取り上げていただきました。テレビでも紹介していただいたことがあって、そこは結構効いたのかなと思っています。
広告費をかけずにできる露出という意味では、メディアに取り上げていただくのは大きいです。無料で使えるPRツールと合わせて、まずは知ってもらう場所を増やすことを考えています。
なお、開催期間中に運営が見ている数字は、デジタルスタンプラリー初日の運用の記事で詳しく書いています。
高木さんが「効かなかった」と感じた告知の方法
効いた打ち手がある一方で、手応えが薄かったやり方もあります。
―― 逆に、高木さんが効かなかったと感じた施策は何でしょうか。
高木 私が知り合いに直接会ったときに「このキャンペーン、参加してみませんか」とお願いするやり方は、あまり効きませんでした。その場では「いいね」と言ってもらえても、「また今度ね」で終わってしまいがちなんです。
もちろん、口コミで広がって参加してくださる方もいらっしゃるので無駄ではないと思っています。ただ、施策として数字に出るかというと難しいところだな、というのが実感です。
参加者から届く問い合わせの中身は、デジタルスタンプラリーの参加者対応の記事でお話ししています。
デジタルスタンプラリーの集客に関するよくある質問
広告予算がないと、デジタルスタンプラリーの集客はできませんか?
予算が取れない企画は不安要素になりますが、できることはあります。でらっくじでは、マイクロインフルエンサーへの依頼、無料のPRツール、ラジオやテレビでの露出など、費用をかけない告知を重ねています。
お金をかけずにできる告知には、どんな方法がありますか?
Instagramでイベント告知をしている方への依頼、無料で使えるPRツールの活用、ラジオやテレビに取り上げてもらうための働きかけなどです。高木さんは、これらを組み合わせて露出の場を増やしています。
マイクロインフルエンサーへの依頼は有償になりますか?
フォロワー数の多いインフルエンサーは有償になることが多い一方、マイクロインフルエンサーの方は引き受けてくださることが結構あると高木さんは話します。費用が出せない旨をお伝えしたうえで、一件一件DMで依頼しています。
効果が出にくかった告知の方法はありますか?
高木さんが個人的に対面で「参加してくれませんか」とお願いするやり方は、「また今度ね」と言われてしまいがちで、数字には出にくかったといいます。口コミで広がる方もいるため無駄ではありませんが、施策としては効果が読みにくい方法です。
予算が限られている自治体・商店街のご担当者様へ
最後に、告知予算が限られたなかでデジタルスタンプラリーを実施しようとしているご担当者様へ、高木さんからメッセージをもらいました。
―― 広告予算が確保しづらい自治体や商店街のご担当者様に、高木さんから伝えたいことはありますか。
高木 予算がないから何もできない、ということはありません。Instagramで発信されている方への一件一件のお願いや、無料のPRツール、ラジオやテレビ。地道ですが、積み上げていくことで、一定の効果は感じています。
私たちは告知の部分も一緒に考えます。デジタルスタンプラリーの企画づくりだけでなく、どうやって知ってもらうかまで含めて相談していただけたらうれしいです。
これまでの企画は事例紹介にまとめています。告知も含めたご相談はお問い合わせからどうぞ。
でらっくじについて
自治体・観光の周遊イベントに最適!名古屋発のデジタルくじサービス「でらっくじ」は、QRコードやURLから参加できるスマホ参加型のデジタルくじサービスです。参加する方はアプリのインストール不要。スマホひとつで参加できます。
できることは、シンプルなデジタルスタンプラリーだけではありません。
- くじ・抽選の楽しさを足せる:スポットを巡って集めたポイントで、抽選に応募したり景品と交換したり。「回るだけ」で終わらない体験をつくれます
- デザイン・演出にこだわれる:でらっくじを運営する株式会社パーは、デザインが得意なIT会社です。キャンペーンサイトやSNS動画、チラシ・ポスターまで、プロのデザイナーが世界観ごとつくります
- キャラクターを集められる:ポイントや景品と一緒にオリジナルキャラクターを獲得し、マイページでコレクションできます。「もう1か所回ろう」の動機になります
- 広報・PRまで任せられる:プレスリリース制作や取材依頼、景品グッズの企画・手配もお手伝いします
- 事務局運営まで引き受けられる:参加者からの問い合わせ対応、店舗・施設への参画依頼や説明会、景品の手配・郵送、報告書の作成まで対応します
- 100%自社開発だから柔軟:標準機能にとどまらず、ご希望に合わせたカスタマイズや追加機能の開発ができます
観光、自治体、商業施設、商店街、イベントなど、さまざまな現場で活用されています。できることの一覧はこちら。
