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2026/08/24

食品ロス削減イベント事例に学ぶ回遊促進の仕組み

食品ロス削減イベントの事例を探していても、啓発だけで終わってしまい来場者が特定の展示に集中してしまう、参加後のデータが残らず次回に活かせないといった悩みを抱えている担当者は多いのではないでしょうか。食品ロス削減イベントとは、試食会やフードドライブ、パネル展示などを通じて食品ロスへの理解を促す催しであり、単発開催が中心になりやすい点が特徴です。この記事では、食品ロス削減イベントの事例をもとに、会場全体への回遊を促す仕組みや単発開催での工夫、企画・運営にかかる費用感まで解説します。愛知県で実施された「食品ロス削減 リバーパーク in岡崎」を軸に、類似の周遊イベントの事例も交えながら、実務で使える判断材料をお伝えします。

多くの担当者が直面する課題とは

食品ロス削減イベントは啓発だけでは来場者の記憶に残りにくく、会場を回遊してもらえない、参加後の効果測定ができないという課題を抱えやすいものです。試食会やフードドライブ、パネル展示といった啓発型の企画は内容自体は充実していても、来場者の動きが一部のブースに偏りがちになります。さらに単発開催が多いイベント形式であるため、次回の改善につながるデータが残らないまま終わってしまうケースも見られます。

参加のハードルが高いイベントでは、若い世代や家族連れが定着しにくいという性質もあります。社会課題を伝えるには、まず来場してもらい、会場全体を回ってもらう入り口を用意することが欠かせません。次の章では、実際にこの課題に取り組んだ愛知県の事例を見ていきます。

屋外の広場で開催されているイベント会場を家族連れが楽しそうに歩いている様子

愛知県「リバーパーク in岡崎」に見る事例の仕掛け

単発1日開催の食品ロス削減イベントでも、デジタルくじを使った回遊の仕組みとSNSでの事前配信を組み合わせることで、特定エリアへの偏りを防ぎ、会場全体への周遊と食品ロス削減への理解促進を両立できます。愛知県が主催した「食品ロス削減 リバーパーク in岡崎」は、約20スポットを対象に2025年10月に1日限りで実施されたイベントです。来場者が特定エリアに留まらず会場全体を回るよう誘導する狙いでデジタルくじが導入されました。

このイベントでは、主催者がSNSで事前配信を行い、当日の来場を後押ししました。実施内容としてはシステム提供のみで、広報物制作やPR、運営事務局の対応は行われていません。単発イベントであっても、システムだけを活用する選択肢があることが分かる事例です。

単発1日開催でも回遊を促せた理由

1日という短い開催期間であっても、来場者が会場全体を巡る動機づけができれば、食品ロスに関する展示やブースに触れる機会を増やせます。約20スポットという規模は、来場者が無理なく巡れる範囲を意識した設計だったと言えるでしょう。会場を回りながら食品ロス削減への理解を深めてもらうという狙いは、啓発イベント特有の課題への直接的な対応策になっています。

フードドライブや啓発内容との組み合わせで押さえたい動線設計

食品ロス削減イベント特有の事情として、フードドライブの受付動線と回遊の仕組みをどうつなげるか、啓発内容に触れる滞在時間をどう確保するかという2点が企画設計の鍵になります。単に会場を歩いてもらうだけでは、食品ロスへの理解が深まったとは言えません。

フードドライブを併設する場合、寄付の受付ブースを通過した来場者に向けてくじの参加条件を設定すれば、寄付という行動そのものを他のブースへ回遊するきっかけに変えられます。受付だけで終わらせず、その先の啓発ブースへ足を向けてもらう動線を意識することが重要です。また、パネル展示やクイズコーナーなど啓発コンテンツに一定時間向き合ってもらいたい場合は、QRコードの読み取り条件を「クイズ正解後」などに設定することで、通り過ぎるだけの来場を防げます。試食ブースやフードドライブの受付を経由させる設計は、啓発内容への滞在時間を確保しながら回遊も両立させる工夫として機能します。

回遊促進の仕組みを他の周遊イベントで見る類似事例

食品ロス削減イベントそのものの実績以外にも、周遊や購入促進を目的とした類似の企画運営事例があり、規模やサポート範囲の違いを踏まえて自分たちのイベントに近い形を参考にできます。ここで紹介する2つの事例は食品ロス削減を目的としたものではありませんが、来場者の行動を特定エリアに集中させず全体へ分散させる仕組みという点で共通しています。

名古屋ぐるっとツアーは、公益財団法人名古屋観光コンベンションビューローが主催した、名古屋市内約120スポットを対象に57日間(2024年11月〜12月)実施された大規模な観光周遊イベントです。この事例ではLP制作やチラシ・ポスター制作、SNS広告出稿、プレスリリース作成・出稿、店舗・施設向け説明会まで一括してサポートしました。観光客の夜間消費を増やす方法を検討する際にも、こうした周遊の仕組みは参考になります。

一方、円頓寺商店街の宝くじキャンペーンは、商店街内約40店舗を対象に19日間(2024年12月)実施された事例です。購入金額に応じてくじを引ける仕組みにより、商店街での購入促進とイルミネーションイベントとの連動を図りました。この事例では、チラシ・ポスター制作や店舗向け説明会、運営マニュアル作成までを行っていますが、名古屋ぐるっとツアーのようなSNS広告出稿やプレスリリースの対応は含まれていません。商店街の夏祭りで加盟店回遊を生む方法と同様に、購買行動を商店街全体に分散させる工夫として参考にできます。

設計の視点は動線・参加のしやすさ・伝え方の3つ

食品ロス削減イベントは体験と学びを同時に提供する必要があるため、来場者の動線設計、参加のしやすさ、啓発内容の伝え方の3点を軸に企画を組み立てるとよいでしょう。この3つは互いに補い合う関係にあり、どれか一つだけを整えても効果が半減してしまいます。

  • 動線設計:試食ブースや配布ブースなど体験型コーナーへ来場者を誘導する仕組みが、会場全体の回遊率を左右します。特定のブースだけに人が集まってしまうと、他のブースで発信している啓発内容が伝わりません。
  • 参加のしやすさ:QRコードの読み取りだけで参加できる、アプリ不要の仕組みは、子ども連れや高齢者を含む幅広い来場者の参加率に影響します。操作が複雑だと、参加自体をあきらめてしまう来場者が出てきます。
  • 啓発内容の伝え方:ポイント制・抽選・現地交換から選べる景品交換の仕組みを使えば、啓発コンテンツに触れた後の楽しみとして体験を設計できます。学びと楽しさをセットにすることで、来場者の記憶に残りやすくなります。

この3つの視点は、会場の規模や来場者層に応じて優先順位を調整することが重要です。地域イベントで子連れ集客を成功させる方法も、参加のしやすさを重視する点で共通する考え方といえるでしょう。

屋外イベントでスマートフォンをかざしてくじを引いている来場者の手元

企画・運営にかかる費用感の目安

くじ企画は、単発・短期であれば20万円程度から導入でき、期間や規模に応じて中長期は20〜300万円程度が目安になります。初期費用や月額利用料はなく、プロジェクトごとの買い切り型となっているため、単発イベントでも予算計画が立てやすい点が特徴です。

実施期間の目安 価格帯
数時間〜(短期) 20万円程度
1週間〜数ヶ月(中長期) 20〜300万円程度

1日開催のイベントであれば、この料金表では短期区分に該当する期間となるため、費用計画を立てる際の目安として活用できます。

でらっくじで企画から運営までを任せる方法

でらっくじはシステム提供のみの利用から、企画提案・広報物制作・運営事務局までを一括して依頼できるため、担当者の負担を抑えながら回遊促進と効果測定を両立できます。単発イベントで最低限の機能だけを使いたい場合も、大規模な周遊企画で広報から事務局運営まで任せたい場合も、必要な範囲だけを選べる仕組みになっています。

参加者データが自動集計されるため、手作業での集計作業が不要になります。利用回数や人気スポット、アンケート回答などの情報がExcel形式で納品され、次回以降の企画改善にそのまま活用できます。こうした運営負担の軽減も含めて、企画から運営まで一括で相談できるのがデジタルくじサービス「でらっくじ」です。

利用回数制限やGPSによる位置情報制限も設定できるため、単発イベントであっても不正利用の心配を抑えながら安心して運営できます。自分たちのイベント規模に合った活用方法を知りたい方は、資料ダウンロードから詳しい内容を確認できます。具体的な企画内容を相談したい場合は、お問い合わせから気軽に連絡してみてください。

食品ロス削減イベントに関するよくある質問

単発開催の食品ロス削減イベントでも参加者データを取得できますか

取得できます。利用回数や参加行動、人気スポット、アンケート回答、年齢・性別・居住エリアといった属性情報を収集し、Excel形式で納品します。1日限りの開催であっても、どのブースに来場者が集まったかを可視化できるため、翌年以降の企画改善に活用できます。

試食会やフードドライブと組み合わせて実施することはできますか

可能です。デジタルくじの利用条件は柔軟に設定できるため、試食ブースやフードドライブの受付を経由した来場者にくじを引いてもらう、といった組み合わせも設計できます。啓発コンテンツへの接触を促す仕組みとして活用できます。

フードドライブの受付動線と組み合わせる際の注意点はありますか

受付を通過した来場者だけにくじの参加条件を絞ると、寄付をしない来場者が啓発ブースに立ち寄る機会を失う場合があります。受付経由の来場者にはくじを、それ以外の来場者にはパネル展示やクイズを経由する条件を用意するなど、複数の入り口を設けておくと会場全体への回遊を保ちやすくなります。

啓発コンテンツに触れてもらう工夫は可能ですか

可能です。QRコード読み取りに条件を設けることで、パネル展示やクイズに触れた後にくじを引ける仕組みを作れます。ただ通り過ぎるだけでなく、啓発内容に一定時間向き合ってもらう工夫として活用できます。

料金の目安はどれくらいですか

費用は実施期間によって変わり、詳しい価格帯は本文の料金表のとおりです。単発・短期の開催であれば短期区分、複数日にわたる開催であれば中長期区分が目安になりますので、まずは自分たちのイベントの開催期間を料金表と照らし合わせてご確認ください。ご要望に応じた柔軟なお見積りも承ります。

まとめ

食品ロス削減イベントは啓発だけで終わらせず、来場者の動線設計と参加のしやすさ、データによる効果測定を組み合わせることで、単発開催でも会場全体への回遊と理解促進を両立できます。今回紹介した内容を振り返ります。

  • 食品ロス削減イベントは一部エリアへの偏りや効果測定の難しさが課題になりやすい
  • 愛知県の事例のように、単発1日開催でもデジタルくじと主催者によるSNS事前配信の組み合わせで回遊を促せる
  • フードドライブの受付動線や啓発コンテンツへの滞在時間確保は、対象イベント特有の設計ポイントになる
  • 名古屋ぐるっとツアーや円頓寺商店街の類似事例(食品ロス削減とは無関係の企画)からも、動線設計のヒントが得られる
  • 費用は短期20万円程度から、中長期は20〜300万円程度が目安

啓発型のイベントであっても、動線と参加のしやすさを工夫すれば、来場者の理解を深めながら会場全体を活性化させることができます。景品表示法など景品に関する規定を確認したい場合は、消費者庁の情報も参考にしながら、安心して運営できる企画を検討してみてください。