でらっくじの“ワクワク”はどう生まれる? デザイナーに聞く、体験を形にするデザインの仕事
でらっくじでは、デジタルくじの画面デザインだけでなく、チラシやポスター、キャンペーンサイトのデザイン、景品まわりまで、企画ごとにさまざまなデザインが生まれています。
今回は、でらっくじのシステムデザインやグラフィックデザインを担当するデザイナー・高山日良里にインタビューを実施しました。
観光、商店街、自治体など、クライアントごとに異なるテーマや目的に向き合いながら、でらっくじの楽しさをどのようにデザインへ落とし込んでいるのか。印象に残っている案件や、制作で大切にしていること、これから挑戦したい表現について話を聞きました。
高山日良里について
―― まずは、でらっくじの中でどのようなお仕事を担当しているのか教えてください。
でらっくじでは、スマートフォンで見てもらう画面デザインはもちろんですが、キャンペーンを告知するためのポスターやチラシ、キャンペーンサイトのデザインなども制作しています。
案件によっては、景品まわりや世界観づくりに関わることもあります。観光施設、商店街、自治体など、クライアントごとにターゲットや雰囲気がかなり違うので、その企画ごとに合った見せ方を考えながらデザインしています。

でらっくじのデザインで大切にしていること
―― でらっくじのデザインを考えるとき、特に大切にしていることは何ですか?
私が特に大切にしているのは、やる前から期待感が高まって、実際にくじを引く瞬間にドキドキできることです。
でらっくじは、ただ情報を見せるだけの仕組みではなくて、キャンペーンに参加する前のワクワク感や、当たり・はずれ、何ポイントもらえるかといった緊張感も含めたユニークな体験になると考えています。なので、色やフォント、画面の見せ方を工夫しながら、思わず参加したくなるような楽しさを表現できるように意識しています。
―― 見た目の楽しさ以外で、意識していることはありますか?
でらっくじはスマートフォンで使ってもらうことが多いので、見た目が楽しいだけではなくて、視線の流れや情報の見やすさもすごく大事だと思っています。
画面の中でどこを先に見て、どこに目線が流れていくのかを意識しながら、レイアウトを組んでいます。楽しい雰囲気を出しつつ、迷わず使ってもらえることも大切にしています。

印象に残っている案件について
名古屋ぐるっとツアー
―― これまでの案件の中で、特に印象に残っているものはありますか?
印象に残っている案件のひとつが、名古屋ぐるっとツアーです。
この案件では、クライアントさんの要望に沿いながら、より多くの人に興味を持ってもらえるデザインを目指しました。背景やビジュアルの設計では、連携先の名古屋観光デジタルマップとの相性も意識して、全体として違和感のない見え方になるように調整していきました。
実際に、栄の地下など街の中で自分がデザインしたチラシやビジュアルが使われているのを見たときは、特に印象に残りました。画面の中だけで終わるのではなくて、街の中に広がっていく施策なんだと実感できて、すごくうれしかったです。
旅ろっ!愛知×ぐるっとツアー
―― ほかにも印象的だった案件はありますか?
もうひとつ印象深かったのが、旅ろっ!愛知×ぐるっとツアーです。
愛知県内300以上の参加スポットがあり、たくさんの方に参加してもらえる規模感だったことも印象的でしたし、モリゾー・キッコロという親しまれているキャラクターに沿ったデザインを考える必要があったのも特徴的でした。
既存のキャラクターのファンの方々がキャンペーンに参加した際にがっかりしないようにしながら、企画としての楽しさもきちんと出していく。そのバランスはとても意識しました。キャラクターの魅力を損なわずに、企画全体としても参加したくなるデザインにするのは、でらっくじのデザインならではの面白さだと思っています。
制作のこだわりは「熱が冷めないうちに形にすること」
―― 制作を進める上で、特にこだわっていることはありますか?
クライアントさんの熱が冷めないうちに、できるだけ早く形にすることを大切にしています。
イベントやキャンペーンって、企画段階での熱量がすごく大事だと思うんです。そのタイミングでデザインが見えてくると、プロジェクト全体も前に進みやすくなるので、スピード感を持って提案することはかなり意識しています。
納期を守るのはもちろんですが、早い段階で具体的なイメージを見せることで、クライアントさんの中でも企画の解像度が上がっていくことが多いです。
―― デザインのスタート時には、どのような難しさがありますか?
最初の段階では、クライアントさん自身も「なんとなくこういう感じにしたい」というイメージしかお持ちでないことが多いです。その「なんとなく」を形にしていくのは、やっぱり難しい部分でもあります。
ただ、そこをくみ取って、企画の方向性やターゲットに合う形に落とし込んでいくことがデザイナーの役割だと思っています。

街の中に出ていくデザインのやりがい
―― デザインの仕事をしていて、やりがいを感じるのはどんなときですか?
街の中にポスターやチラシが貼られて、いろんな人の目に触れているのを見た時には、やっぱりやりがいを感じます。
自分が作ったものが実際に街の中で使われているのを見ると、デザインがちゃんと参加者の体験の一部になっているんだなと実感できます。でらっくじはデジタルのサービスですが、ポスターやチラシ、会場のビジュアルなどと連動して広がっていくので、画面の中だけでは終わらない面白さがあると思います。
街や施設、イベント会場の空気まで含めて体験をつくっていけるところは、すごく魅力的です。
海外向け案件で感じた難しさと手応え
―― でらっくじ以外でも海外向けデザイン制作も担当されたそうですが、印象に残っていることはありますか?
台湾や韓国をターゲットにした喫茶キャンペーンのデザインは、特に印象に残っています。海外向けにしっかり作り込む案件は初めてだったので、最初は「このデザインで本当に海外の方々に企画の魅力が伝わるのかな?」と不安もありました。
日本人の自分が見て良いと思っても、それがそのまま海外の方にも魅力的に映るとは限らないので、ターゲットを意識した表現の難しさを感じました。でも、最終的に関係者の方から良い反応をいただけて、よかった!と感じました。
でらっくじは観光やインバウンドの場面でも活用できるサービスなので、今後もこうした挑戦は増えていくのではないかと思っています。
これから挑戦したいデザイン
―― 今後、デザイン面で挑戦してみたいことはありますか?
今後は、見た目のかわいさやかっこよさだけで選ばれるのではなくて、この世界観に入りたいと思ってもらえるような、没入感のあるデザインに挑戦していきたいです。
もっとワクワクを感じてもらえる仕掛けや、参加したくなる世界観づくりを深めていくことで、でらっくじの体験価値をさらに高めていけたらと思っています。
デザインって、ただ整っていればいいものではなくて、体験そのものを豊かにするための大切な要素だと思うんです。だからこそ、これからも企画ごとに違う目的やターゲットに合わせながら、ひとつひとつ丁寧に形にしていきたいです。
自治体・観光関係の皆さまへ
―― 最後に、自治体や観光関係の皆さまへメッセージをお願いします。
でらっくじを活用していただくことで、町おこしや楽しいイベントづくりにつなげられると思っています。自治体や観光関係の方々には、ぜひ一度検討していただきたいです。
でらっくじは、デジタルくじの仕組みだけではなくて、企画の世界観づくりや告知物、画面デザインまで一体で設計できるのが大きな強みです。地域らしさを活かした施策や、参加したくなるイベントづくりを考えている方に、ぜひ活用していただけたらうれしいです!

でらっくじについて
自治体・観光の周遊イベントに最適!名古屋発のデジタルくじサービス「でらっくじ」は、QRコードやURLから参加できるスマホ参加型のデジタルくじサービスです。
抽選やポイント付与だけでなく、アンケート回答、キーワード入力、クーポン配布、周遊企画など、施策目的に応じて柔軟にカスタマイズできます。観光、自治体、商業施設、商店街、イベントなど、さまざまな現場で活用されています。
