デジタルスタンプラリー初日、運営は現場に張り付くのか|担当者に聞く
「開催初日の朝は、現地に立ち会ってもらえますか?」――デジタルスタンプラリーの打ち合わせで、自治体や商店街のご担当者様からよくいただく言葉です。
初日は何が起きるか分からないから、運営会社にも現場にいてほしい。そう考えるのは自然なことだと思います。ただ、実際の初日は、想像よりもずっと静かに進んでいきます。
今回インタビューしたのは、でらっくじの営業・企画から参加者対応までを担当するコミュニティディレクター・高木美保です。
デジタルスタンプラリーとは、紙の台紙の代わりにスマートフォンでスタンプを集め、まちの中のスポットを巡ってもらう周遊企画のことです。名古屋発の「でらっくじ」は、そこに「くじ」の要素を組み合わせたサービス。スポットを回るとポイントや景品がランダムで当たり、オリジナルキャラクターを集めていくこともできます。ただスタンプを押して回るだけでは終わらない、新しい形のデジタルスタンプラリーです。QRコードやURLから参加でき、参加する方にアプリのインストールは必要ありません。
開催初日の朝に何をしているのか、期間中はどの数字を毎日見ているのか、そして途中でどうなれば「大丈夫だ」と思えるのか。高木さんに、キャンペーン期間中のリアルな動きを聞きました。
デジタルスタンプラリーの開催初日、運営は現場に張り付いているのか
でらっくじでは、デジタルスタンプラリーの開催初日に運営スタッフが一日中現地に張り付いていなければならない、ということはありません。高木さんは、システムが問題なく動いているかを確認するところから初日を始めています。
広域の企画になると参加スポットは数百か所に及びます。掲示のご案内は事前に重ねてお送りしていますが、それでも現場では想定していないことが起きます。だからこそ、初日に何をどう見ておくかが運営の仕事になります。

―― デジタルスタンプラリーの開催初日、高木さんは実際にどこにいるのでしょうか。
高木 スタンバイしている日ももちろんありますが、「初日はここにいないといけない」という決まりはないんです。現地に立って参加者の方を待っている、というような動き方ではないので、聞くと拍子抜けされるかもしれません。
もちろん、朝イチにでらっくじがきちんと動いているかは確認します。ただ、それは会社に行かないとできない作業でもなければ、どこかのQRコードを読みに行かないと分からないことでもありません。私自身が管理サイトを開いて、問題なく動いているかを見る。それで済んでしまいます。
高木さんが朝イチにやっているのは、管理サイトでの動作確認
「現場にいなくて状況が分かるのか」は、デジタルならではの疑問です。初日の朝、高木さんが何をどこで見ているのかを聞きました。
―― 高木さんが朝イチに確認しているのは、具体的にどんなことでしょうか。
高木 でらっくじのシステムが問題なく動いているか、参加の導線が途中で止まっていないか。そこを管理サイトで見ています。特別なことはしていなくて、朝の点検のような感覚ですね。
―― 高木さんが現地に行かなくても状況を把握できるのは、なぜでしょうか。
高木 参加する方の動きも、運営側の確認も、オンラインで数字として見えるからです。現地に立っていなくても数字で見えるというのは、デジタルスタンプラリーならではだと思います。
開始1時間ではなく「最初の平日」の利用数を見る理由
デジタルなら開始直後から数字が動きます。ただ、いつの数字を見るかで読み取れることは変わります。
―― 開始から最初の1時間で、高木さんが見ている数字はありますか。
高木 実際に利用があるかどうかは見ますが、正直、1時間単位で追ってはいません。キャンペーンのスタートは休みの日に重なることも多くて、その場ですぐ見られないこともあるんです。
そのかわり、スタートしてから最初の平日、たいていは月曜日ですね。そこで実際の利用がどれだけあったかは、見るようにしています。
―― 最初の平日の利用数から、高木さんには何が分かるのでしょうか。
高木 そこで利用が出ていると、「告知にあまり手をかけていなくても、意外と参加してもらえているんだな」と分かります。逆に伸びていなければ、告知の打ち手を考える材料になります。逆に、告知がどのくらい効いたのかを考えるきっかけにもなるので、私にとっては手応えを測る数字になっています。
デジタルスタンプラリーの期間中、毎日チェックしている数字は何か
デジタルスタンプラリーでは、開催中の状況が日々の数字として見えてきます。紙の台紙を回収してから集計する従来のスタンプラリーと違い、デジタルスタンプラリーは開催中でもその日の数字を確認できます。なお、参加者から届く問い合わせの中身や、その場での原因の切り分け方は、デジタルスタンプラリーの参加者対応の記事で詳しく書いています。

―― 開催期間中、高木さんが毎日チェックしている数字を教えてください。
高木 ユーザー数と、それぞれのQRコードの読み込み数ですね。この2つは毎日チェックしています。
―― 高木さんは、その2つの数字をどう見ているのでしょうか。
高木 ユーザー数は企画全体にどれだけの方が参加してくださっているか、QRコードの読み込み数はどのスポットがどれだけ読まれているかを見るための数字です。両方が動いていれば、私が現地に立っていなくても、企画がきちんと回っていることは分かります。
安心できるのは、景品への応募者数が集まってきたとき
高木さんが安心できるのは、期間の途中で景品への応募者数が積み上がってきたときです。愛知県内54市町村・約300スポットを巡った「旅ろっ!愛知×ぐるっとツアー」は、その点で安心感のある企画だったと振り返ります。参加者数が伸び悩んだときのテコ入れについては、参加者が伸びないときの告知の記事で書いています。
―― 高木さんが「このキャンペーンは大丈夫だ」と安心できるのは、だいたいどのタイミングですか。
高木 キャンペーンの途中ですね。景品に対する応募者数が結構集まってきたな、というのが見えたときです。ユーザー数だけでなく、実際に応募まで進んでくださっている方が多いということなので、そこが見えると気持ちが軽くなります。
昨年から開催していた旅ろっ!愛知×ぐるっとツアーは、その点では結構安心だったなという印象があります。
デジタルスタンプラリーの初日運用に関するよくある質問
デジタルスタンプラリーの開催初日、運営会社は現地にいる必要がありますか?
必須ではありません。でらっくじの場合、高木さんは朝に管理サイトで動作確認を行っており、一日中現地に張り付いてはいません。現地のQRコードを読みに行かなくても、オンラインで稼働状況を確認できます。
開催初日の利用状況は、すぐに確認できますか?
管理サイトで確認できます。ただし高木さんが重視しているのは開始1時間の数字ではなく、スタート後の最初の平日の利用数です。休日に始まる企画が多いため、平日の数字で実際の伸びを見ています。
デジタルスタンプラリーの期間中は、どんな数字を見ればよいですか?
ユーザー数と、スポットごとのQRコード読み込み数の2つです。高木さんはこの2つを毎日チェックしています。全体の参加人数と、どのスポットがどれだけ読まれているかが同時に分かります。
企画がうまくいっているかどうかは、どこで判断できますか?
高木さんは、期間の途中で景品への応募者数が積み上がってきたかどうかを目安にしています。参加登録だけでなく応募まで進んでいる方が多ければ、企画が機能しているサインになります。
これからデジタルスタンプラリーを検討する自治体・商店街のご担当者様へ
最後に、これからデジタルスタンプラリーの導入を検討している自治体・観光協会・商店街のご担当者様へ、高木さんからメッセージをもらいました。
―― これからデジタルスタンプラリーを検討している自治体や商店街のご担当者様に、高木さんから伝えたいことはありますか。
高木 初日はどうしても身構えてしまうと思うんですが、準備さえ整っていれば、当日の朝はとても静かなんです。私たちも管理サイトで動きを見ていますし、何かあれば私たちのほうから動きます。
そのうえで、スタートしてからは数字を見ながら一緒に育てていく感覚です。最初の平日の利用数、ユーザー数、QRコードの読み込み数を一緒に見ながら、次の一手を考えていきましょう。
これまでの企画は事例紹介にまとめています。運用体制のご相談はお問い合わせからお気軽にどうぞ。
でらっくじについて
自治体・観光の周遊イベントに最適!名古屋発のデジタルくじサービス「でらっくじ」は、QRコードやURLから参加できるスマホ参加型のデジタルくじサービスです。参加する方はアプリのインストール不要。スマホひとつで参加できます。
できることは、シンプルなデジタルスタンプラリーだけではありません。
- くじ・抽選の楽しさを足せる:スポットを巡って集めたポイントで、抽選に応募したり景品と交換したり。「回るだけ」で終わらない体験をつくれます
- デザイン・演出にこだわれる:でらっくじを運営する株式会社パーは、デザインが得意なIT会社です。キャンペーンサイトやSNS動画、チラシ・ポスターまで、プロのデザイナーが世界観ごとつくります
- キャラクターを集められる:ポイントや景品と一緒にオリジナルキャラクターを獲得し、マイページでコレクションできます。「もう1か所回ろう」の動機になります
- 広報・PRまで任せられる:プレスリリース制作や取材依頼、景品グッズの企画・手配もお手伝いします
- 事務局運営まで引き受けられる:参加者からの問い合わせ対応、店舗・施設への参画依頼や説明会、景品の手配・郵送、報告書の作成まで対応します
- 100%自社開発だから柔軟:標準機能にとどまらず、ご希望に合わせたカスタマイズや追加機能の開発ができます
観光、自治体、商業施設、商店街、イベントなど、さまざまな現場で活用されています。できることの一覧はこちら。
