デジタルスタンプラリーは高齢者も使える?|担当者に聞く会員登録のつまずき対策
「メールアドレス、なんだったっけ」「パスワード、なんだったっけ」。
スマートフォンを手にした年配の参加者が、登録画面で手を止めてしまう。高齢の方が多い地域でデジタルスタンプラリーを検討するとき、気になるのはこうした場面ではないでしょうか。
今回インタビューしたのは、でらっくじのキャンペーン現場を担当するコミュニティディレクター・高木美保です。
デジタルスタンプラリーとは、紙の台紙の代わりにスマートフォンを使い、スポットに置かれたQRコードを読み取るなどしてスタンプを集めながら、複数の場所を巡る周遊イベントのことです。名古屋発の「でらっくじ」は、そこに「くじ」の要素を加えたサービスで、スポットを巡るとポイントや景品がランダムで当たり、オリジナルキャラクターをマイページでコレクションできます。参加する方はアプリのインストール不要で、QRコードやURLから参加できます。
この記事では、高齢の参加者がつまずく場面と現場でのフォロー、そしてその経験を登録の設計にどう反映してきたかについて話を聞きました。
高齢の参加者はデジタルスタンプラリーのどこでつまずくのか
スマートフォンの操作に慣れていない参加者がいる場合、どの段階でつまずきが起きるのかを知っておくと、案内や設計の準備がしやすくなります。

―― 高木さんが見てきた中で、高齢の参加者が実際につまずくのはどの場面ですか。
高木 高齢の参加者の場合、QRコードを開くところから、というときもあるんですが、そこはある程度できる方で、次につまずくのは、やっぱりその後の会員登録の場面です。「メールアドレス、なんだったっけ」「パスワード、なんだったっけ」というところは、どうしてもあるのかなと思います。
登録でつまずいた参加者を現場でどうフォローしてきたか
登録でつまずいた参加者がいたとき、運営側の現場対応はどのくらい必要になるのか。デジタルスタンプラリーの導入前に見積もっておきたい点です。

―― つまずいている参加者を、高木さんは現場でどうフォローしていますか。
高木 以前、それこそ商店街で実施したとき、円頓寺商店街の抽選イベントのときは、先ほどお伝えしたように、その場で「自分のパスワードとメールアドレス、なんだったっけ」という方がいらっしゃいました。
でも今は、問い合わせで「メールアドレスが間違っていた」というものもそこまでないですし、そういうフォローは以前はありましたが、今はそんなにないかなという感じです。
※ 円頓寺商店街の抽選イベント:2024 円頓寺商店街 宝くじキャンペーン、2025 円頓寺商店街 年末BIG宝くじ
ニックネームだけで登録できるデジタルスタンプラリーの設計
現場で見たつまずきは、その後のデジタルスタンプラリーの登録画面にどう生かされたのでしょうか。

―― 高木さんは、その経験を企画の設計にどう反映しましたか。
高木 今は、最初にゲームを一度進めていただいてから会員登録、というフローになっているんですが、その登録の場面をもっと簡潔にできるように、ニックネームを入れるだけで登録できるようにしています。「パスワードを忘れました」ということがない形でやれるようになりました。
―― ゲームを先に体験してもらい、そのあとで登録してもらう流れにしたのは、高木さんのどんな考えからですか。
高木 高齢者の方は、スマートフォンを使うこと自体を「めんどくさい」「難しい」と、ネガティブに感じることが多いと思うんです。なので、そういうのはないですよ、と。カメラで写真を撮るような形でやっていただければ、勝手にゲームが始まります。それで面白かったら、簡易登録もニックネームを入れるだけでできます、という形に設計しています。
スマホが苦手な高齢者にはどう案内すればよいのか
画面の流れを簡単にしても、「難しそう」という最初の印象が残っていると、参加者は一歩を踏み出しにくいものです。

―― スマートフォンに苦手意識がある参加者に、高木さんは現場でどう伝えていますか。
高木 実際にやり方を見せて、「こうやってやるんですよ」とお伝えすることもあります。そうすると「あ、意外と簡単だね」となることもあります。
関連記事「デジタルスタンプラリーの参加者は何に喜ぶ?」では、登録の手軽さに対する参加者の反応を聞いています。
関連記事「デジタルスタンプラリーの離脱はどこで起きる?」では、登録項目やアンケートの質問数の減らし方を聞いています。
デジタルスタンプラリーと高齢の参加者に関するよくある質問
インタビューの内容をもとに、高齢の参加者を想定する方から寄せられやすい疑問をまとめました。実際の画面の流れは体験デモで確認できます。導入例は事例紹介、ご相談はお問い合わせからどうぞ。
高齢の参加者でもデジタルスタンプラリーに参加できますか?
QRコードを読み取れれば、カメラで撮るような操作でゲームが始まります。つまずきやすいのはその後の会員登録の場面でしたが、現在はニックネームを入力するだけで登録できる形にしています。
参加者はメールアドレスやパスワードを覚えておく必要がありますか?
ニックネームだけで登録する形にしているため、パスワードを忘れて困るということが起きにくくなっています。高木さんによると、メールアドレスの入力間違いに関する問い合わせも、今はそれほど多くありません。
現場で操作を手伝うスタッフは必要ですか?
以前の円頓寺商店街の抽選イベント(2024 円頓寺商店街 宝くじキャンペーン、2025 円頓寺商店街 年末BIG宝くじ)では、その場でメールアドレスやパスワードを思い出せない方へのフォローがありました。登録を簡潔にした現在は、そうしたフォローはそれほど多くないと高木さんは話しています。
スマホが苦手な人にはどう伝えればよいですか?
高木さんは、実際にやり方を見せて「こうやってやるんですよ」と伝えることがあります。そうすると「意外と簡単だね」と言ってもらえることもあるそうです。
高木さんから高齢の参加者が多い地域で導入を検討する方へ
最後に、高齢の参加者が多い地域でデジタルスタンプラリーの導入を検討する自治体や観光関係者に向けて、高木さんからメッセージをもらいました。
―― 「うちの地域の高齢の方に使えるだろうか」と迷っている自治体や観光関係者の方に、高木さんから伝えたいことはありますか。
高木 高齢の方は、スマートフォンは難しいというネガティブな印象が強いと思いますが、カメラで撮るような形で始められて、面白かったらニックネームを入れるだけで登録できます。実際にやり方を見せると、「意外と簡単だね」となることもあります。
でらっくじについて
自治体・観光の周遊イベントに最適!名古屋発のデジタルくじサービス「でらっくじ」は、QRコードやURLから参加できるスマホ参加型のデジタルくじサービスです。参加する方はアプリのインストール不要。スマホひとつで参加できます。
できることは、シンプルなデジタルスタンプラリーだけではありません。
- くじ・抽選の楽しさを足せる:スポットを巡って集めたポイントで、抽選に応募したり景品と交換したり。「回るだけ」で終わらない体験をつくれます
- デザイン・演出にこだわれる:でらっくじを運営する株式会社パーは、デザインが得意なIT会社です。キャンペーンサイトやSNS動画、チラシ・ポスターまで、プロのデザイナーが世界観ごとつくります
- キャラクターを集められる:ポイントや景品と一緒にオリジナルキャラクターを獲得し、マイページでコレクションできます。「もう1か所回ろう」の動機になります
- 広報・PRまで任せられる:プレスリリース制作や取材依頼、景品グッズの企画・手配もお手伝いします
- 事務局運営まで引き受けられる:参加者からの問い合わせ対応、店舗・施設への参画依頼や説明会、景品の手配・郵送、報告書の作成まで対応します
- 100%自社開発だから柔軟:標準機能にとどまらず、ご希望に合わせたカスタマイズや追加機能の開発ができます
観光、自治体、商業施設、商店街、イベントなど、さまざまな現場で活用されています。できることの一覧はこちら。
